インスリン治療を開始

この頃のマウさんのご様子

糖尿病の発症後しばらく。
猫の糖尿病は2型糖尿病が多いようで、膵炎などによるインスリン分泌量の低下やインスリン抵抗が増したことによる血糖値上昇が発生します。
症状としては食欲増進、多飲多尿などが発生し、マウさんも多飲多尿が主でした。
なお、尿は量が多くなる分、色も薄く臭いもあまりない状態になります。
また、毛並みも多少悪くなり、マウさんは尻尾の付け根付近にフケが見られるようになりました。

インスリンを注射するも反応がおかしい

インスリンを貰った夕方、早速プロジンクを1単位で注射します。
体重1㎏あたりに0.2~0.7単位だったはずなので、最小単位となります。
これを1週間弱行い、数時間ごとの血糖値を測定機でチェックしています。

当時の血糖値メモを紛失してしまいましたが…結果が安定しません。
プロジンクは12時間程度は効果が続くお薬ですが、今回はピークの5~6時間で下限まで下がったあとにすぐに戻ってしまいました。
また、ピーク時も下がりきらず(300㎎/dL over)、量も足りていない感じです。
その結果を元に再度K動物病院の先生に相談。

薬に慣れるまで時間がかかっているのかもしれません
インスリン量は少し増やしてもいいかもしれないです

というわけで1.5単位に変更して再度1週間単位で様子見。
しかし、結果は大して変わりませんでした。特に効果時間がやはり安定しません。

フリースタイルリブレを導入

数週間経過し、12月1日。
安定しない血糖値に対して「インスリンが合っていないかも」とのお話。

正直、ここまで様子見にせずに精密検査をしていれば...と後悔しています。

この時、プロジンクは2単位、数値的には下限が100~200mg/dL程度を推移していたものの効果は数時間で切れてしまう状態です。

また、より細かい血糖値曲線の把握のため、当初より提案されていたフリースタイルリブレを取り付けてもらうことに。
コストが若干嵩み、猫の皮膚に装置を付けたままになるため、あまり乗り気ではなかったのですが、猫の耳に毎回針を刺し続けるのにも限界を感じたため、リブレを取り付けることになりました。

センサーは動物病院経由よりも自分で購入したほうが安いとのことなので、Amazonに注文しました。
読み取り装置自体は、先生のご厚意でレンタルさせてもらいました。

結果的には、この血糖値読取装置は優れものでした。
常用には向きませんが、インスリン量を決めかねている糖尿病患者の犬猫様にはオススメです。

リブレのセンサーを取り付け

リブレは取付後、15分毎に血糖値(に近い値)を自動保存してくれます。
それをリーダーで読み取り、データ出力できるので大変便利な機械です。
なお、取付は短い針が付いたセンサーをお腹の脇上あたりにブスっと刺し込みます。
位置的には腎臓あたりになるのでしょうか…少し痛そうでした。

必然的にそのあたりの毛は刈り込む必要があり、同じ位置にセンサー取付はあまりよろしくないので左右の脇が禿げます。
また、取付時に念のため医療用接着剤で皮膚に固定していましたが、後で剥がしたときには皮膚がカブれていました。
結局、この刈り取った毛が生え揃う前に、マウさんは虹の橋を渡ってしまったのですが...

センサー除去後 接着剤の跡が変色している

なお、センサーの使用期間は14日間ですが、センサーが外れたり、壊れると当然使えなくなります。
2個目のセンサーが取付後に認識しなくなりましたが、おそらく原因は太陽光の浴び過ぎだったと思われます。
※よくセンサー面を上に向けて日向ぼっこをしていて、高温になってました。

センサーの計測結果

リブレの測定結果は装置からWebのビューアにアップロードができます。
以下は取付後の結果(プロジンクを朝晩2単位)です。

センサーの結果 効果時間が短い

センサーで分かったことは血糖値のアップダウンが激しいことです。
赤字は低血糖の危険域ですが、2単位では多過ぎるということでしょうか。
1週間ほど計測を続けましたが、同じ量を打っても血糖値が安定しません。
この頃からあの病気の影響があったのでしょうか…もはや、わかりません。