猫と愚かな下僕のお話

はじめに このブログは先日他界した愛猫の闘病生活を記録として残すものです。併せて下僕の後悔の記録となり、明るい内容ではありませんので、予めご理解ください。 闘病者 アビシニアン(雌) 名前は「マウ」。エジプトの言葉で”猫”を意味するらしく、アビ…

いつもの特発性膀胱炎…しかし?

この頃のマウさんのご様子 この頃、体重はだいたい5㎏と少し。体重管理用のカリカリを毎日50g前後与えていましたが変動もなく安定していました。ご飯を食べては寝床(下僕のベッド)でうたた寝をする毎日。 元気な頃 お腹は少しぽっこりしてますが顔はそこま…

動物病院で糖尿病検査

糖尿病の検査のため動物病院へ 糖尿病であるならば、治療にはインスリンが必要です。都合で日が開いてしまいましたが、11月6日に市内のK動物病院へマウさんを連れて行きました。以前の治療の際は、10㎞ほど離れた市外のH動物病院へ通っていましたが、移動距…

インスリン治療を開始

この頃のマウさんのご様子 糖尿病の発症後しばらく。猫の糖尿病は2型糖尿病が多いようで、膵炎などによるインスリン分泌量の低下やインスリン抵抗が増したことによる血糖値上昇が発生します。症状としては食欲増進、多飲多尿などが発生し、マウさんも多飲多…

インスリンを変更(プロジンク>ランタス)

インスリン変更 ここまでくれば、もはやインスリンが合っていないか別の問題があるか、です。結果的には、別の問題で安定していなかったのでしょうが... このため、お薬をプロジンクからランタスに変更することに。なお、注射器はまだ数十本残っていますが、…

低血糖後の食欲不振

この頃のマウさんのご様子 この頃の体重は4.6~4.7㎏ほどだったでしょうか。増えもせず、減りもせずの安定状態だったのです。あの日までは。 まだ、この頃は外見や行動に大きな変化は見られませんでした。よく寝ていた気もしますが低血糖気味だったか、体調…

低血糖症

この頃のマウさんのご様子 この頃は行動に大きな変化はまだありません。階段の登り降りや椅子へのジャンプなども十分にできていた時期です。 ただ、食事はお皿に普段のカリカリを盛り付けても食べず、ちゅーるは何とか完食できる程度でした。また、三ツ星グ…

転院後の再検査

この頃のマウさんのご様子 食欲不振は悪化。体重は4.1㎏。シリンジでの強制給餌に切り替えていますが限界も見えていました。首を大きく振って嫌がり、餌も半分以上口からこぼしてしまう状態でした。なお、シリンジは15ml~20ml程度のものがやりやすいと思い…

病理検査の結果

この頃のマウさんのご様子 食欲不振は廃絶レベルになっていました。自力ではもはや食事をとることがなく、スープ状の餌も興味を示さなくなりました。不思議と、餌を床に置かずに顔の高さまで上げると少し舐めることがありました。飲み水も器に少し顔を近付け…

抗がん剤治療に希望を

この頃のマウさんのご様子 前回とほぼ変わらず...ただ、シリンジでの給餌は下僕およびマウさんにとってもストレスになっていました。元気がなくなっても、強制給餌だけはひたすらに拒み続けていました。摂取カロリーは日増しに少なくなっていた時期だと思い…

経鼻チューブでの給餌

経鼻チューブ留置 抗がん剤投与の夜。マウさんを迎えにいきました。投薬は完了し、次回は3週間後ですが、状態確認のために1週間後に再度通院することに。 鼻カテーテル 結構細いです(5Fr?) 経鼻チューブは胃か食道に設置したチューブの端に、流動食を流し…

最期の6日間

2月10日 カテーテル留置後の翌日。給餌が大分楽になったため、摂取カロリーの増加を目指すことに。カロリーエース+は90kcal/100gで1缶85gのため、1缶を飲ませ、残りはシリンジで高たんぱくのムース状の餌を食べてもらうことにしました。ムース状の餌は1/3く…

下僕の罪

最期の栄養チューブ 病院から帰宅後、朝ごはんを抜いていたので貰った鎮痛薬(オンシオール)と共に流動食をマウさんに与えました。やはり、流し込まれるのが苦痛なのか、少し流すと逃げるように立ち上がりましたが、軽く撫でであげると諦めたのかゆっくり座…

ありがとうさようならマウさん

マウさんとの別れ その後、淡々とマウさんの送り出しを行いました。マウさんの火葬は迷いましたが、未練が残るということもあり、お骨などは残さない市の火葬に依頼をしました。マウさんの好きだったカリカリ、遊び道具、最後に使っていたクッションやブラン…