経鼻チューブでの給餌

経鼻チューブ留置

抗がん剤投与の夜。マウさんを迎えにいきました。
投薬は完了し、次回は3週間後ですが、状態確認のために1週間後に再度通院することに。

カテーテル 結構細いです(5Fr?)

経鼻チューブは胃か食道に設置したチューブの端に、流動食を流し込むことができます。
誤嚥性肺炎のリスクがあるため、事前に少量の水を流してむせたりしないか、チューブが陰圧になっているかをチェックするのが一般的です。

  1. 事前にチューブへ2ml程度の水を流し込む(※)
    ※シリンジを少し引いて空気が抵抗なく吸い込めてしまうようであればNG(=先端が気道にある)というチェックもあるようです
  2. 猫がむせなければ先端は食道に留置されているので流動食を流す
  3. 流動食を流し終えたら洗浄のために水を再度流し込む
  4. 逆流しないように空気を多少流し込んで蓋をする

注意点は流し込める流動食はほぼスープ状のものだけです。
少しでも塊があれば容易にチューブ入り口で詰まり、シリンジを押し込んだ瞬間に暴発します。
少なくともムース状のご飯を水に溶いた程度ではダメでした。
また、水と流動食も冷たいと胃に負担がかかるため、適度に温めてあげると良いと思います。

「ロイヤルカナン クリティカルリキッド」が定番なようですが、お高いので「デビフ カロリーエースプラス 猫用流動食」を今回使用しました。

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また、猫のサイズにもよるみたいですが、流し込める量も注意が必要です。
マウさんはこの時点で4㎏ほどでしたが、だいたい25ml前後が1回の食事量となるようです。
10ml程度のシリンジにスープを吸い込み、ゆっくりと流し込んでいきます(自分は数秒で1mlずつくらい)。
胃の内容物はスープ状のものであれば2~3時間で胃から無くなるようです。

経鼻チューブは後頭部にテープで仮止め

また、流し込むときの猫さんの様子も注意が必要です。
食道に直接入るため、猫さんは給餌中はあまり反応しません。
流し込んでいる途中でえずく場合は、流動食が食道上部に逆流しかけている可能性があるためいったん手を止め、時間を少しおいてから再開してください。
特に弱っている猫は嘔吐する力も弱っています。弱っているのです。

また、経鼻チューブは細いため、口からの食事も可能なようです。
今回もたんぱく質摂取のため、始めはマウさんにも何度かシリンジ給餌を併行してみましたが、やはりストレスが高そうでしたので、最後は経鼻チューブのみの食事に切り替えました。