低血糖症

この頃のマウさんのご様子

この頃は行動に大きな変化はまだありません。
階段の登り降りや椅子へのジャンプなども十分にできていた時期です。

ただ、食事はお皿に普段のカリカリを盛り付けても食べず、ちゅーるは何とか完食できる程度でした。
また、三ツ星グルメの小粒カリカリ(まぐろ/たい味)は少し食べることができました。
糖尿病が寛解しかけていたせいか、飲む水の量も減っていました。
当然、うんちや尿の回数も減ってはいましたが下痢や異常な色の尿などもありませんでした。

センサーを舐めてしまうのでカラーをしています

年明けの通院

年明けの1月6日。
マウさんは大好きなカリカリを食べなくなっていました。
ちゅーるやスープ状のご飯だけなんとか食べる生活が1週間は続いていました。
流石におかしいため、K動物病院の先生になんとか検査をお願いしました。

白血球の値が低すぎて気になります

結果、白血球数の減少は見られるが腎臓、肝臓の数値に異常はなし。
白血球減少の値は「炎症マーカーであるSAAも確認して...」とのことしたが、検査が外注のため、数日かかるとのこと(後日、SAA=41、糖尿病の影響による炎症だろうとのお話でした)。
とりあえずなるべく食べさせるように(どうやって?)、との指示を貰い、この日は帰宅しました。

なお、インスリンは更に減らし、継続していました。
ちょうどこのあたりから数値も更に低く推移していったのですが、自己インスリンが働きだしたのか、食事が不足して血糖値上昇がなかったせいなのかはわかりません。
血糖値は1月10日時点では200前後で安定していたため、センサー装置の再取付けはしませんでした。

低血糖症になりかける数値

危険な低血糖症

1月18日。
このあたりでは、既にちゃおチュールも自力では食べないため、シリンジで強制給餌をしていました。
スープ状のフードも気が向いたら少し舐める程度となっていました。
インスリンは朝1回の1単位まで減らし、様子見をしていた矢先…低血糖症を起こしてしまいました。

その日、マウさんは朝ごはんを流し込まれ、お昼にいつもの布団の上で寝ていましたが、何故かうつぶせで寝ていました。
始めに失禁と脱糞に気付きました。よく見ると口を開け、苦しそうに息をしています。
眼の焦点もあまり合っておらず、四肢に力が入らない状態のようです。
「マズい」と即座に感じ、常備していたガムシロップを急ぎ口周りに塗り込みました。
急ぎブドウ糖などの注射が必要ですが、K動物病院は…本日休業でした。

ただ、他の動物病院も発症時間の14時前後では営業していません。
16時には営業開始となるため、様子を見ながら待っていましたが、マウさんに痙攣が始まっていました。
急ぎ、初回の糖尿病でお世話になったH動物病院に連絡し、駆け込みました。
15時半に辿り着きましたが、先生が執刀中だったため、結局は営業時間の16時まで待ち、診察を受けることになりました。
この時、マウさんは既に意識が朦朧としており、手足を伸ばして時折痙攣を繰り返す危険な状態でした。

血液検査とブドウ糖注射

すぐに低血糖の確認のため、血液検査をしてもらいました。
この間、待合室で神に祈る気持ちでしたが、結果的には神はいなかったのでもう祈りません。

白血球の内訳も確認できます

 

血液検査の結果、GLU(グルコース)が17㎎/dLしかなく、即座にブドウ糖注射をしてもらいました。
この効き目は抜群で1分後には目をぱちくりしながら起き上がるマウさんがおりました。
なお、食欲不振はインスリンの影響による低カリウム血症の可能性があるとのこと。

この日は前肢に留置針のようなものを残し、予備のブドウ糖液を貰いました(結局、自宅で再度低血糖になったので使いました)。
また「留置針はかかりつけで取ってもらうように」との指示だったため、翌日に再度K動物病院を訪ねました。

インスリンの中断とカリウム回復

1月19日、K動物病院を訪ね、経緯の説明と前肢の留置針の抜去をお願いしました。
かなりきつく固定されていたため、前肢は腫れていましたが、これは1日で回復しました。
糖尿病についてはH動物病院で検査したフルクトサミンの数値、現時点でランタス朝1単位でも多過ぎることを踏まえ、しばらく休薬することになりました。
しかし、この時にはマウさんの体重は既に4.1㎏となり、11月より2割近く減ってしまっていました。

また、カリウムについては「インスリンの影響による低カリウムの可能性はありますね」とのことでしたが、インスリン中断で回復するそうです。
念のためにカリウム補助食品の「リーナルK+」を少し与えてみました。
これはメープルシロップのような匂いで、嫌がってはいましたがシリンジで口に入れるとなんとか食べてくれました。

K動物病院より転院

下僕の第三の後悔です。この転院の判断が遅すぎました。
1月26日に再度K動物病院に伺い、食欲不振が改善しないことを伝えると「脂肪肝を起こしている可能性がある」とのこと。
また、ここ最近お腹が膨れていましたが、この日のエコー検査では異常はなさそうだとの所見でした。
保定なしで上半身を持ち上げた検査方法に少し疑問を持ちました。

また、脂肪肝の疑いがあれば1月6日の検査、H動物病院での1月18日の検査結果の数値はどうなのか…とも思いました。
この日はとりあえず食欲増進剤だけ処方され、帰宅しました。
そして、下僕はセカンドオピニオンを決心しました。